STEREO CLUB TOKYO

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ミツバチとクローバー

マクロ撮影では被写界深度を確保するためと、諸収差を抑えるために絞りを深く絞っています。
そのため、ストロボを使って撮影することを前提にしています。
ストロボ本体のガイドナンバーは25(メートルベース)ですが、被写体までの距離が30cmほどなので光量を落として使います。ストロボの調光機能を使い、1/4にしています(ISO100フィルムで)。
光量を落とすと閃光時間が短くなるので、ミツバチの羽ばたきを止めることができます。
さらに光量を1/16に落とし、ISO200フィルムを使えばもっと瞬間的なシーンを切り取ることもできます。


マクロ専用ステレオカメラ(自作) / Kodak EPP

クリックすると大きな画像が出ます。交差法でご覧下さい。

投稿者 J_Sekiguchi : 2016年04月28日 10:00 | コメント (0) | トラックバック

ビュアーに始まるステレオ沼

 立体写真で面倒なのは、観賞にビュアーが必要なところ。これが一般の写真と違うところで、万人が楽しむ妨げにもなっている。ビュアーを使わなくても写真を並べて裸眼立体視する方法があるが、眼球の筋肉にありえない緊張を強いる方法なのでとても疲れる。やっぱり立体写真を楽しむには避けて通れないビュアー。だけど覗くと視野いっぱいに広がる、すばらしい立体映像を提供してくれる道具でもある。
 というわけで、大人数で観賞するときに使うプロジェクター方式は別として、パーソナルユースとして立体写真を楽しむための必需品、ステレオビュアーについて再びひみつを探ろうと思う。自分で撮って、自分でステレオスライドに仕上げたものを、一人でニヤニヤこっそり観賞できるすばらしい装置、ステレオビュアーである。このすばらしい道具は過去に販売されていたものがいくつかある。
 カメラ雑誌などでステレオカメラについて紹介されることはあっても、このすばらしい装置について解説されたものって意外と少ない。なんとなくですけど、カメラの趣味って釣りと似ているところがあるんじゃないか。撮るまで、釣るまでのプロセスとか道具集めなんかがいちばん楽しい。釣った魚はリリースもしくは食べない。そんなわけでビュアーは刺身包丁と同じで別の世界のものなのかも。
 立体写真の醍醐味は撮った後の観賞にある、というのが僕の持論でしてね。これは実際にビュアーを覗いてみなけりゃわからない。ここんところは実際の体験が全てなので雑誌なんかじゃ伝わらないんだろうなぁ。立体写真沼はビュアーを手にしたときに嵌る。
 僕もこのブログで、リアリストのレッドボタンビュアーについて過去に紹介したことがあるけど、そのほかのビュアーについては触れなかった。レッドボタンビュアーは僕の一番のお気に入りで、入手もしやすい。これを紹介しておけば十分だろうと思っていたのだ。今回、そのほかのビュアーについてもひみつを探ってみようと思う。そうすれば立体写真沼に嵌る人が増えるかもしれない・・・いや、僕は沼に嵌る人が増えればいいなんて思ってはいないですよ。ぜんぜん。ただ、一人でニヤニヤできる装置をご紹介するのみ。ご期待ください。

投稿者 J_Sekiguchi : 2016年04月21日 10:00 | コメント (0) | トラックバック

クローバーとミツバチ

自作のマクロステレオカメラは645カメラをベースにしています。
手持ち撮影ができるよう、ストロボを使った撮影を前提にしていますのでミツバチの飛しょうを捉えることができます。
とはいえ、ランダムに飛び回るミツバチを追いかけるのは大変です。
このように正面を向いた姿を捉えたのは偶然です。


マクロ専用ステレオカメラ(自作) / Kodak EPP

クリックすると大きな画像が出ます。交差法でご覧下さい。

投稿者 J_Sekiguchi : 2016年04月14日 10:00 | コメント (0) | トラックバック

スタジオデラックスⅡ・修理&改造

中古カメラ屋サンのジャンクコーナーを見るのは楽しい。思いがけなく安く手に入るものが。
今回のお宝は単体露出計、セコニックのスタジオデラックスⅡです。
僕はスタジオデラックスを使っていますが、古くなってきて故障も多い。そんな時に見つけたのがⅡ型です。
スタジオデラックスの最新型であるⅢ型は受光素子が変更されていますが、Ⅱ型までは同じセレン光電池。ジャンクコーナーの一品ですから動作保障はありません。しかしお値段はなんと野口さん一人分。


奥にあるのがいつも使っているやつ。
手前が今回買ってきたやつ。よく見ると落下品です。ケースの角が割れています。
はじめは部品取りにしてニコイチにしようかと思いましたけど、露出計としての機能に異常がないことがわかりました。いつも使っているやつと同じ値を示します。
分解すると割れている様子がよくわかりますね。


ひびの入ったプラスチックには、低粘度の瞬間接着剤を使って修繕します。コンビニなんかに売っている接着剤だと粘度が高く、ひびに浸み込みません。低粘度のものだと毛細管現象で隅々まで浸みます。
低粘度のものの中でも白化の起こりにくい接着剤がガレージキット用に販売されているのでこれを使いました。
欠損部分はエポキシ粘土で埋めました。外観が良くないので、極薄のアルミテープを上から貼って完了です。


分解したので、ついでにステレオカメラ用に改造。
’50年代の古いステレオカメラはシャッター系列が国際系列なので、倍数系列表示のスタジオデラックスを使うには注意が必要です。よく見ると国際系列の表示がしてあるんですけどね。
そこで、もっと使いやすいように直読式に改造です。「H」のスライド板を差し込んで、ISO100、1/100sシャッターのときに指し示す針の位置に、紙に絞り値を印刷したものを貼り付ければおしまい。
これで国際系列シャッターのカメラとの相性がぐっと良くなります。
ケースを開けた時に余計なところを触ると具合が悪くなるから注意して下さいね。

投稿者 J_Sekiguchi : 2016年04月07日 10:00 | コメント (0) | トラックバック