STEREO CLUB TOKYO

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簡易ビュアー

 僕の手元にプラスチックでできた簡単なビュアーがいくつかある。これは米国のショップ「Reel-3D」で買ったもの。立体写真に関する商品をインターネット通販で買えるお店で、店主も親切、とてもいいお店だった。閉店されて何年も経つ。お世話になった。
 この簡易ビュアー、‘50年代のものではなく、ごく最近のもの。とはいえ10年ほど前のもので、今ではもう製造していない。1個数百円だったと記憶しているのだけど、ステレオクラブの作品展示のために30個ほどまとめ買いした。自然光に向けて覗く簡単なビュアー。レンズもプラスチック、フォーカス調整の機構も目幅調整の機構もない簡単なビュアー。だけど適切な倍率に設定されていて、誰が使っても自然な感じで臨場感のある立体観賞ができる。リアリストサイズもヨーロピアンサイズも使えるとても良いビュアーなのです。
 その後、いろんな人に僕が撮ったステレオ写真とセットにプレゼントしたので今ではほんの少ししか手元に残っていない。プラスチックの単玉レンズの割には収差も気にならずによく見え、いかにもお安い感じだから受け取ってもらうほうにも抵抗がなく好評でした。バックライトがなくても、普通の部屋の中の蛍光灯のほうに向ければ明るい白色光で観賞できます。このビュアー、本当にいい。
 バックライトのあるレッドボタンビュアーなどは重く、覗いている間はボタンを押しておかないといけないなど、機能がいろいろ付いている割には面倒だ。日常使うには簡易ビュアーのほうがいい。実は、僕が立体写真の沼に嵌ったのはこのビュアーを手にしたときだった。それでも、立体写真のひみつを探る僕にとって、専用のビュアーがプラスチック製では何ともイバリが効かない。そんなわけでレッドボタンビュアーを手に入れ、改造をしてあれこれ工夫をしているという流れになっている。だけど立体写真を楽しむには本当にこれだけあればいい。
 プラスチック製の簡易ビュアーは簡単で無駄が無い。唯一改善をすべきところといえば、ホコリが内部に入ると取れにくい。掃除用の分解ができればいいのにと思う。レンズが曇ったからといって強く拭くとレンズが外れて奥に落ちてしまうこともある。まあそれもご愛嬌。

投稿者 J_Sekiguchi : 2016年07月14日 10:00


URL: http://here.there.jp/mt-tb_there.cgi/4155

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