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デルタステレオビュアーの改造
リアリスト・レッドボタンビュアーの改造で紹介したとおり、バックライトの赤味を補正するには色温度変換フィルターを組み入れれば快適な白色バックライトに変身する。デルタステレオビュアーは他のベークライトで作られたビュアーに比べ、とても軽く作られている。アルミボディならではの特徴だ。だが、大きな単1電池を2個入れるとせっかくの軽量ボディの恩恵も薄れてしまう。
では、ここで色温度補正と軽量化の両方を狙った改造をしてみよう。僕の改造コンセプトは、基本的にオリジナルの部分を切ったり削ったりはせず、オリジナルの状態に戻すことができることを前提にしている。まず、軽量化のために軽い電池に変更してみよう。
カメラ用の電池として普及したリチウム電池、CR123Aを使ってみる。これ一つで3Vの電圧が得られる。小さく軽いが容量は大きい。ビュアーにセットするため、プラスチックのフィルム容器を加工して電池ホルダーを作ってみた。
このまま豆電球を使うのもどうかな、ということで、ここは白色LEDに変更だ。豆電球の口金部分を取り出し、ここに4個のLEDを取り付ける。LEDは収束した光線がでるので画面を均一に照らすには不向きなのだ。ビュアー内部の反射版にうまく光が当るようにLEDの向きを工夫する。それでも画面に明るさのムラが出てしまうので、スライド差込部分の背面に白色の拡散版を入れてみた。白色LEDだと若干青味がかった感じになることがあるが、これを補正するため、薄い黄色のゼラチンフィルターを拡散版のところに組み入れている。
LEDを点灯させる回路だが、電流を制限する機構が必要だ。そうしないとLEDが急速に劣化してしまう。1個のLEDなら間に抵抗を入れた回路でもいいが、複数のLEDを点灯させる場合は、こんな簡単な回路ではだめなのだ。今回は手を抜いたので、順番にLEDが劣化してゆくのがわった。そんなわけで、軽くて明るい白色光ビュアーの実現を目指して改造をしたものの、電気回路の工夫が必要ということで長らく放置することになった。軽量化は諦め、そろそろオリジナルの豆電球に戻してブルーのフィルターを入れようかな。
投稿者 J_Sekiguchi : 2016年06月02日 10:00
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