STEREO CLUB TOKYO

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ビュアーに始まるステレオ沼

 立体写真で面倒なのは、観賞にビュアーが必要なところ。これが一般の写真と違うところで、万人が楽しむ妨げにもなっている。ビュアーを使わなくても写真を並べて裸眼立体視する方法があるが、眼球の筋肉にありえない緊張を強いる方法なのでとても疲れる。やっぱり立体写真を楽しむには避けて通れないビュアー。だけど覗くと視野いっぱいに広がる、すばらしい立体映像を提供してくれる道具でもある。
 というわけで、大人数で観賞するときに使うプロジェクター方式は別として、パーソナルユースとして立体写真を楽しむための必需品、ステレオビュアーについて再びひみつを探ろうと思う。自分で撮って、自分でステレオスライドに仕上げたものを、一人でニヤニヤこっそり観賞できるすばらしい装置、ステレオビュアーである。このすばらしい道具は過去に販売されていたものがいくつかある。
 カメラ雑誌などでステレオカメラについて紹介されることはあっても、このすばらしい装置について解説されたものって意外と少ない。なんとなくですけど、カメラの趣味って釣りと似ているところがあるんじゃないか。撮るまで、釣るまでのプロセスとか道具集めなんかがいちばん楽しい。釣った魚はリリースもしくは食べない。そんなわけでビュアーは刺身包丁と同じで別の世界のものなのかも。
 立体写真の醍醐味は撮った後の観賞にある、というのが僕の持論でしてね。これは実際にビュアーを覗いてみなけりゃわからない。ここんところは実際の体験が全てなので雑誌なんかじゃ伝わらないんだろうなぁ。立体写真沼はビュアーを手にしたときに嵌る。
 僕もこのブログで、リアリストのレッドボタンビュアーについて過去に紹介したことがあるけど、そのほかのビュアーについては触れなかった。レッドボタンビュアーは僕の一番のお気に入りで、入手もしやすい。これを紹介しておけば十分だろうと思っていたのだ。今回、そのほかのビュアーについてもひみつを探ってみようと思う。そうすれば立体写真沼に嵌る人が増えるかもしれない・・・いや、僕は沼に嵌る人が増えればいいなんて思ってはいないですよ。ぜんぜん。ただ、一人でニヤニヤできる装置をご紹介するのみ。ご期待ください。

投稿者 J_Sekiguchi : 2016年04月21日 10:00


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