« 2014年02月 | メイン | 2014年04月 »
Flying bees
おなかいっぱいのミツバチは刺しません。
Original stereo camera / Kodak EPP
クリックすると大きな画像が出ます。交差法でご覧下さい。
投稿者 J_Sekiguchi : 2014年03月27日 10:00
Hive box
だんだんと暖かくなってくると、巣箱がにぎやかに。
Stereo Realist F2.8 / Kodak EBX
Original stereo camera / Kodak EPP
クリックすると大きな画像が出ます。交差法でご覧下さい。
投稿者 J_Sekiguchi : 2014年03月20日 10:00
ネジの補修
カメラの分解とか組立で怖いのがネジ山のつぶれ。ちょっとした力の入れすぎで、止まるはずのネジが空回りしたときのあの嫌な感覚といったら。力を入れたつもりはなくても、繰り返しネジを回しているとネジ山がくたびれてくる。いつ空回りするかわからないのは黒ひげ危機一髪と同じドキドキ感です。
とはいえ、どんなネジもこんなふうになるのではなく、ネジ穴が切られている方の素材がアルミや樹脂だったりする場合に起きやすい。つまり、壊れるのはネジ穴の方のネジ山だ。ネジ本体の方はたいがい硬いスチールでできているので、素材の硬さのアンマッチが引き起こす厄介な現象というわけだ。
これを防止する方法にヘリサートを使うことがある。やや大きめのネジ穴を作っておいて、スチール製のバネのような形の「ヘリサート」をねじ込んでおく。こうするとネジ穴が補強されるので、壊れる確率がぐっと低くなる。コストアップになるので頻繁に使われることのないこの方法、修理に応用することができる。
ペンタックスの昔のワインダーは、樹脂製の電池室の蓋に直接ネジ穴加工をしている。ここが壊れている機体は多い。これを修理したのでご紹介。ネジサイズはM3。スチールナットを買ってきて、外側をヤスリで削る。薄くなるまでひたすら削る。削る・・・そうするとパイプ状の部品ができる。元のネジ穴を広げて挿し込み、エポキシ接着剤で固定する。ヘリサートとは違うけど、こういった薄いネジも補修可能な応用だ。
アルミボディのステレオリアリストにも、ネジ穴の怪しい機体があるのだけど。いずれこの方法を使おうと企んでいる。ヤスリ一本と根気があればけっこういろんな部品が作れたりするという一例でもあり。
左から加工前のナット、加工後のナット、同じサイズのネジ
上手に固定すれば違和感のない仕上がりに。
投稿者 J_Sekiguchi : 2014年03月13日 10:00
VMパーソナルのケース
稼働率の低いカメラは何かないかなと見回すと、ありましたよビューマスターパーソナル。このカメラはフィルム1本で74ペアのステレオ写真が撮れます。おまけに50年代のかっこいいデザインなので、お散歩カメラに最適です。だけどカメラ本体に吊環がないので、お散歩のリード・・・いや、ストラップが付かない。
これもベルプラスカのようにケースを作ってストラップが付けられるようにしましょう。注意しなければならないのは、シャッターボタンが前面下側にあるのです。ここにケースがかぶらないように作らなければなりません。その他の操作部はケースのデザインに支障のない位置にありますから、それほど難しくはないでしょう。
厚紙を使って、底部と背面のパーツを作り、つなげます。カメラ現物に合わせながら厚紙を足したり、切り取ったりして形を整えます。さらに厚紙を重ねながら作業のしやすい強度にします。実用上の強度を得るためにポリプロピレンシートと自作金具を使うところも、ベルプラスカのときと同じやり方です。
カメラ本体との結合には三脚座を使うと安心です。どんな姿勢でもケースが外れることがありません。この三脚座の穴をケースにあけますが、けっこう大きな穴なので難しい。これも前と同じく、パンチで小さな穴を開けた後、ターボライターの火炎で広げます。手際よくやらないと火事になっちゃいますので気をつけて。
最後に革を貼り付ければできあがり。薄い革を使った方がきれいに仕上がります。本来ならここで糸縫いの工程を入れるところなんでしょうけど、接着だけで実用的な仕上がりになるのでこれでおしまい。そんなところがなんちゃって革ケースなんでありますが、本来のストラップ取り付けの目的は十分達成です。
投稿者 J_Sekiguchi : 2014年03月06日 10:00