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続・ベルプラスカのひみつ①
稼働率の低い機体を何とかしようシリーズ。さて、今回もベルプラスカです。ベルプラスカはドイツが東西に分かれていた時代、東ドイツのベルカ社で製造されたステレオカメラで、数少ないヨーロピアンフォーマットカメラのひとつ。レンズはツアイスが採用されていて人気があります。
中古市場で割合高値で取引されていますが、ebayで粘れば格安品を手に入れることもできます。この機体はややくたびれた感じがあるものの、機械の故障はありませんでした。でもなぜか、クリーニングしてもしばらくするとファインダーが曇ります。前のオーナーが揮発性の潤滑油を大量に使っていたのでしょうか。臭いもしないのに不思議。
ファインダーが曇ったままだと稼働率が下がります。自分でメンテナンスをしましょう。トップカバーの取り外しは比較的簡単です。見えているネジを全部外します。ファインダーの左右にあるつまみもネジです。すり割の溝がないので、ゴムシートなどで挟み、変形しないように注意しながら回します。ここまで外しても、もう一つ関門があります。
カウンターダイヤルのノブを外さないと、これがじゃまをしてカバーが外れません。ノブを左右のどちらに回してもカウンターダイヤルが回るだけでノブは外せません。さて、どうしましょう。答えは、ファインダーの右のつまみを外したところの穴に細いドライバーを差し込みます。カウンターダイヤルの下にドライバーを当て、空転を止めるようにしてノブを外します。中が見えないので初めは不安ですが、少々で壊れることはありません。
さて、トップカバーを外すとドイツの質実剛健な作りがあらわになります。今回はファインダー内側のクリーニングだけに作業を限定します。一休みして次に進みましょう。
カウンターダイヤルを固定するイメージはこんなふう
投稿者 J_Sekiguchi : 2014年02月20日 10:00
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