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続・ステレオ10のひみつ②
トップカバーのホットシュー裏には、シャッターにつながる導電線が取り付けてあります。これを取り外したいところですが、ホットシューはリベットで止めてあり、電線も部品にハンダ付けしてあるので外せません。ならば、とレンズボードを外してシャッター側の電線を見ると、端子がカシメで付けてあるので外せません。仕方なく電線を切断します。何でこんな組立て方になっているのだろう・・・実はこのような関係は後の方でも出てきます。序の口です。
ファインダー関係の対物側は全て接着剤で取り付けてあります。無理に外すとレンズを割りそうです。ビューファインダーの凹レンズはマスクと一緒に接着されているのでたちが悪い。なんとか外しましたが、レンズの縁が欠けました。視野に影響しない小さな欠けだったのは不幸中の幸い。使われている接着剤は茶色のバルサムのような感じですが、温めても軟らかくならないようです。距離計のミラー取り付けなどにもおなじ接着剤が使われています。
で。ミラーの清掃にちょっと触ったら、可動ミラーが取れちゃった。ハーフミラーも蒸着が半分剥げてよくない状態。こうなったら距離計ユニットを外すしかありません。外すには水準器も取っ払わねばならない構造でした。やれやれ。
距離計ユニットの下にはスプロケットの機構があります。動きを観察すると、巻き戻しのために噛み合せを解除する仕組みが良くわかります。ここに使われている材質の組み合わせが気になります。ギア上面にあるカム形状の上を、硬い割りピンが摺動します。たぶんギアは焼入れ鋼じゃない。磨耗しやすい感じ。せめてここには焼入れ鋼を・・・。
このあたりまで分解すると、設計の甘さが気にかかりはじめます。組立の気力も薄れそう。距離計ユニットは組立に手間取る予感満載です。さて、ここで一休みして、次は手間のかかる作業の前に巻き上げ機構を点検しましょう。
はだかの王様・・・
投稿者 J_Sekiguchi : 2013年09月26日 10:00
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