STEREO CLUB TOKYO

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ケチ技・EX

 フィルムの撮影枚数を増やす裏技として、カメラに装てんするときに感光してしまう部分を有効に使う方法をご紹介した。しかしこの方法は、感光しないよう暗闇の中でフィルムを装てんするので面倒だ。ダークバッグの中で汗ばむ手で探りながら、繊細な作業をしなければならない。これは苦行だ。改善しなければ。
 だいたい、ダークバッグを使わねばならないというのがこの技の難点だ。屋外でも、フィルム交換をするたびダークバッグを広げなければならないなんてありえない。明るいところでもできる技にしなければならない。
 えーと。パトローネからフィルムを引き出さずに装てんできるようにすればいいわけだ。それなら、フィルムのベロを延長してやればいいじゃないか。適当な厚紙で短冊を作り、セロテープでつなげればベロの延長になる。紙で作るのもなんだから、いらないクリアファイルを切り裂いてポリプロピレンの短冊を作ってみた。幅はフィルムより細めにし、カメラのスプロケットギアに噛むパフォーレーション列を避けて貼り付けた。
 本来なら、カメラのスプロケットにフィルムがセットされたのを確認してから裏蓋を閉める。だけどこの技はパトローネから極力、フィルムを引き出さないのが重要ポイント。裏蓋を閉めてから、巻き上げノブを慎重に巻いて、カメラの中でスプロケットにフィルムを合致させるのだ。何も難しいことはない。普通に巻き上げればフィルムはちゃんとセットされる。やってみたら意外と簡単なので皆さんも試してみたらいい。
 注意しなければならないのは、セットするときのスプロケットギアの位置によってはフィルムの頭出しがうまく合わずに無駄がでる。このあたりはテスト用のフィルムを使って条件出しをしてください。


実際にこれで撮影しています。


見やすいように青い紙でサンプルを作ってみました。

投稿者 J_Sekiguchi : 2013年05月23日 10:00


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