STEREO CLUB TOKYO

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赤い紐

 ステレオリアリストの無二の友、スタジオデラックス。僕の持っているのは古いタイプのもので、記憶もおぼろげながら中古で数千円だったはず。セコニックのカタログを見ると、受光素子が変更になっているものの、ほとんど昔のままの姿で今でも販売されているのが嬉しい。でも価格を見て驚いた。けっこうするのね。
 僕のスタジオデラックスはいろいろ手を加えていたり、ダイヤルの隙間に埃が入っていたりで結構くたびれた感じである。それでもしっかり働いてくれている。受光感度を切り替えるスチールの遮光スライド板が一枚付いているけど、これも擦り傷が結構多くなっている。このスライド板が大事。紛失したら一大事だ。
 そんなわけでスライド板は丈夫な紐で本体とつないでいたのだが、これがもう危ない。使い始めてかれこれ10年も経つと紐にほころびがでてくる。耐久性重視で取り付け方も工夫したものだったけど、そろそろ交換だ。
 さて。交換する紐はこの際、ちょっと工夫しようと思う。今まで使っていた紐はナイロンを芯線にして合成皮革のようなもので被覆したもの。芯線が丈夫なので選んだものだが、もう少しかっこよくしたい。
 リアリストのカメラストラップを作った流れで、ここは本革でいってみよう。ストラップ用に買った革は厚すぎて使えないので、ハンズで新しい革を買った。少しだけあればいいので、一番安い、薄手で端切れのようなものを百数十円で購入。いろいろな色があったが、なるべく硬い革を選んだら赤い革になった。
 スライド板は抜き差しをするので、紐はある程度の長さが必要。端切れの革では長さが少し足りなかったのでつなぎ部分を工夫した。紐というか帯になったが、カシメ鋲でつなぎ、いい感じに仕上がった。

 

投稿者 J_Sekiguchi : 2013年02月07日 10:00


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