STEREO CLUB TOKYO

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落款

 ステレオマウントに是非してほしいこと。それはオモテ面へのスタンプなのだ。なんでかっていうと、これがないとウラオモテ・ウエシタがわかりにくいから。何か目印があるとイイ。そんなわけで、僕はオリジナルのスタンプを作って押している。スタンプを自作するのって結構おもしろい。だが、世の中の自作スタンプ事情は昔とは変わってきている。
 僕が愛用しているのは三菱鉛筆の「すたんぷりん」というキット。文字だけでなく図案も正確に転写できる。スタンプを自在に作ることができるのだ。残念なのは自作スタンプというのはブームに乗らなかったんだな。数年前にこのキットは販売終了になっている。以来、この手のスタンプキットは新しいものが出ておらず、三葉虫のように絶滅した。
 「すたんぷりん」のいいところはどんな図案もスタンプ化できるとこ。欠点は浸透インクを使った孔版印なので、インクの充填に手間がかかる。もっと簡単なスタンプはないかなと探すと、ゴム活字をつかう凸版キットがあった。数字記号とアルファベットの文字だけしか使えないが、ゴム印と同じように使えるというのは魅力だ。価格は約2千円。
 早速使ってみると、コレ、いいではないか。”STEREO Realist”の文字を並べるだけでもサマになる。このキットを製造しているのは台湾の三勝文具という会社。シャイニースタンプで検索すれば見つかるはず。いわゆるはんこ方式は単純だけど面倒さがない。インクの色を変えるのも簡単だ。版面をよく拭いて別色のインクパッドを使えばいい。
 もう一つ。よく撮れたカットには落款を併せて押すことにした。落款印は市販もされているが、僕はろう石のような印材を買ってきて自分で彫ることにした。実体顕微鏡を覗きながら精密ドライバーの先で削る。そんなのでも仕上がりには満足している。朱肉は乾きにくいので色味を似せたインクを使うことにした。こういう遊びが撮るのを楽しくする。


投稿者 J_Sekiguchi : 2012年11月01日 10:00


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