リバーサルフィルム
コダックが経営危機に陥り、とうとうリバーサルフィルムの生産を断念したという残念なニュースはまだ記憶に新しい。一般向けエリートクロームがまず先に入手できなくなり、エクタクロームも最後の生産分をみんなで取り合うという悲惨な状況になってしまった。後はフジフイルムだけが頼り。しばらく縁遠かったベルビアとかをまた使ってみようか。
でも待てよ。世界にはまだフィルムメーカーがあるではないか。日本の店頭にはない、外国では普通に流通しているものがあるのでは。そう思ってネット検索するが、カラーリバーサルを生産しているメーカーがない。驚いたね。聞いたことのないブランド名が並んでいたりもするが、モノクロ、カラーネガはあってもカラーリバーサルがない。中国製なら何かあると予想したのだがこれもダメ。そんな中で唯一、ローライブランドのデジベースCR200を見つけた。
見つけた先はマコダイレクトの通販。先のローライ・スライドダイレクトの購入と同じところ。ドイツの会社で、支払いにpaypalが使える。フィルムは135-36枚撮り2本組で価格もまあまあ。現品が到着して確認すると、なんだかフィルムベースが薄い気がする。さて、どんな写り方をするのだろう。デイライトタイプ、ISO200である。早速使ってみよう。
ステレオリアリスト・エクタ―に装てんし、感度が高めでもあることから日が暮れた後の祭りの縁日を散策する。こういった場所は白熱電球が多用されていて、ストロボを併用しても発色は黄色に偏る。結果としては最近のフィルムに比べれば発色が地味。だが黄色に偏りすぎず、夜祭の雰囲気をよく再現してくれていると思う。
次の日、曇天日中の屋外で撮影した。これはなんともカラーバランスが悪い。地味なうえに緑に偏っている。これは使い方を選ぶね。癖をつかめば面白いかもしれない。因みに現像は普通にE-6処理で受け付けてくれた。
地下鉄の車両基地にて。曇天下で撮影。実際にはこれよりも緑に偏っています。
投稿者 J_Sekiguchi : 2012年11月08日 10:00
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