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自作マウントの追加情報
紙のマウントで困ることの一つに、切り口のケバ立ち。紙は細かい繊維を重ねたような構造だから、刃物で切った切り口にはこの繊維がケバとして現れる。鋭利な刃物で切ることが大事なのだが、厚紙だとケバができやすい。
マウントの開口部にケバが出ていると、ビュアーで鑑賞するときに拡大して見えるのでかなり不快。ここはきっちり処理したい。処理の方法はいくつかあるが、物理的に取り除く方法は結構大変なのだ。指で切り口をなぞるだけで取れてしまうケバもあるが、そうでないものは紙やすりをかけたり、ライターの火であぶって焼いたり。火であぶる方法では細かいケバしか除去できないし、紙やすりは使い方を誤るとケバが増えたり、開口部が変形してしまう。
そこでお勧めしたいのがマウント接着の糊を塗るときに、この糊でケバを封じ込める方法だ。ヒートシールにするため、ポバール(液状合成糊)を刷毛でマウントに塗るのだが、この時にする。糊が乾かないうちに指でマウント開口部をなぞってやるとケバが糊の中に封じ込められて目立たない。指は糊で汚れるけどね。
無理に取り除くのではなく、糊でコーティングしちゃうわけである。この方法はほかにも利点がある。先に紹介したマウント用の紙は、板紙の片面に白い塗料を塗ったもの。クラフトロボで加工をしていると、この塗料が削れてできる微粉がたくさん発生する。この微粉がフィルムに取りつくと不快。だからこれも糊でくるんでしまおう。
このほか、マウント開口部の角がきれいな角になっていない場合もある。これはクラフトロボの刃の動きでできてしまうもの。カット線の工夫である程度解消することもできるけど、ピンセットの柄のところで押さえてやるときれいな角に整形できる。出っ張っているところを押し込めるような感覚でやるとうまくいくはず。ためしてみてね。がってん。
マウント工場絶好調
投稿者 J_Sekiguchi : 2012年05月31日 10:00
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