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パルテノン神殿
もうだいぶ前のことになる。夫婦でギリシャ旅行に行った。一週間の旅程で首都アテネとエーゲ海に浮かぶ島、サントリーニ島を訪れた。その時の様子を何回かにわたってご紹介しよう。
日本からアムステルダム経由でアテネに行く。アムステルダムでの乗り継ぎ待ち時間が長く、かなりクタクタになってアテネのホテルに到着した。案内された部屋のテラスからアテネの街並みが見渡せた。街並みの奥、遠くの丘にパルテノン神殿が見える。夕刻を迎えて神殿の上に満月が昇ってきている。疲れが癒される思いだ。
翌朝、パルテノン神殿に向かう。日本から西欧へは、行きの時差というのはそれほどきつくはない。朝食をゆっくりとり、タクシーで丘のふもとまで行く。丘を登ってゆく途中でも、あちこちで修復作業の大規模な工事をしている。その工事現場の中を縫うようにして、小高い丘の頂上に出る。すると、開けた視界に巨大な神殿が姿を現す。
パルテノン神殿は、古代ギリシャの時代に建てられた壮大な神殿である。残念なことに、オスマン帝国の支配下にあった15世紀に弾薬庫として使われ、ここにベネチア軍の砲撃を受けたために破壊されてしまった。今、これを修復する工事のため、あちこちに工事用の足場が組まれている。修復途中でもその姿は圧倒的な迫力で迫ってくる。
重機もない時代にこれだけの建造物を建てたということに、人類英知の底深さを感じる。ただ心配なのは、工事現場といいながらも、近くに寄って見学することができる。いきなりグラッと崩れてくることは?
そんな素人の心配はさておき、この丘からはアテネの町全体を見渡すことができる。古い街並みがどこまでも続いている。異国の地にやってきたんだなぁと、心底感じる一瞬である。さて、丘を降りて街を散策しよう。(つづく)
投稿者 J_Sekiguchi : 2011年06月02日 10:00
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