STEREO CLUB TOKYO

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昔の風景

 ebayはとっても便利。日本ではなかなか手に入りにくい外国製品、あるいは日本国内では高価な外国製品を、比較的安価に入手するチャンスが盛りだくさん。僕はバイヤーとして参加し、出品することは無いのだけど、150件を超える取引をして一度もトラブルに逢ったことがナイ。全てポジティブフィードバック、ブルーの評価星を貰っている。
 取引自体も初期の頃に比べ、ものすごく簡単で、為替の動向によっては思いのほか安く買える。そんなわけで国内最大のネットオークション、ヤフーオークションは数回使っただけ。ebayはいいべえ。
 ebayのステレオカメラ関係とか、ビューマスターリールのカテゴリを監視するのも結構楽しい。最近ではカメラを落札することもないが、珍しいものが出ているとつい入札してしまいそうになる。僕が入札ボタンを押してしまいそうになるのは機械モノだけではない。ステレオカメラで撮影されたステレオスライドが出品されていることがあるのだ。
 それは‘50年代にセールスマンが売り込みの道具として用意した製品カタログだったり、普通の人が撮ったファミリー写真だったりする。たまに、日本に旅行に行ったときの写真、なんていうのが出品されていたりする。
 僕も、これだ!というものには入札するが、結構人気がある。高値になって落札できないことばかり。なかなか手に入らない。それにしてもフシギなのは、素人のファミリー写真なのに買いたい人がたくさんいるのだ。
 もし、普通のペーパープリントだったら入札するだろうか。そう考えると、3Dの魅力って結構深い。出品物の中には、持ち主が亡くなったので出品した、というモノもあるだろう。さて僕が死んだあと、たくさん撮りためたステレオスライドはどうなるのだろう。未来のebayで火星の移住者が競り落とし、ロケットで運ばれる日が来るだろうか。

パーソナルリール.jpg
△’50年代と思われる、普通の家庭の風景

投稿者 J_Sekiguchi : 2011年05月05日 10:00


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コメント

オヒサ。昔のパソコン通信の常套巻頭句ダッタ。ステレオファンの中で、なんだか希少種になっているように感じる昨今。たまに拝見することで、感嘆しながら、指向性に於いて、ほっといたしますと同時に勇気をいただいております。どこかから借りてきたような文章で申し訳ありません。EBAYですね。ビューマスターではプライベートモノの経験はありませんが、いまのところ国別シリーズにテーマを絞ってます。リアリストマウントではプライベートモノは何百枚以上も経験。その筋に知られた有名な達人モノも出ます。女性ステレオ写真家のアフリカ旅行なんてものがありました。50年代、60年代、アメリカが輝いていた時代のヨーロッパ旅行はだいたい素晴らしい。
このところ数ヶ月休止しておりますが、ステレオカードは100年から150年前の香り、臭いを求めます。トルービューは大恐慌から大戦前の時代の憂鬱な雰囲気を。ラウムビルトはナチスが求めたはずのヨーロッパ文明の理想を。マリリンモンローのリアリストマウントはないのかなあーーと、、、、。

投稿者 テツオです : 2011年05月05日 13:32

毎度ご来店ありがとうございマス。
過去の出来事をいつの時代にも振り返ることができる写真の力というのは、いまさらながら感心するところでありますが、
立体写真となると、そんな一言では表わせないものがありますね。
ebayでは、リアリストマウントの面白そうなものが結構ありますが、なかなか落札できません。
タイムマシンで過去に行くことは出来ませんが、ステレオ写真はタイムマシンの窓から眺めたような感動が得られる、不思議なアイテムです。
その感動も、ビュアーを通して、その時代のフィルムで見るからこそ伝わってくるのだと信じております。

投稿者 sekiguchi : 2011年05月06日 01:43