STEREO CLUB TOKYO

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シャッターの故障

 初夏の天気のよい日に旅行に出かけ、リアリストでフィルム数本分の撮影をした。帰ってからまとめて現像すると、どれもアンダーになっている。おかしいな。アンダーになる原因に思い当たる節が無い。もしシャッターに異常があるなら、開きっぱなしになることのほうが多いはず。やっぱりカメラの問題じゃないのか。そんなわけで、あまり深く考えずに同じカメラにフィルムを入れて出かけたわけ。でも、どうしても気になる。
 フィルムが古かったか、現像上のトラブルかとも思ったが、もしそうなら別の現れ方をするはずだ。やっぱり原因はシャッターか。僕は屋外の撮影で1/100secを常用している。これよりシャッタースピードが上がるとすれば、ガバナーが効いていないことになる。試しに、シャッターを遅くし、レンズカバーを閉じてシャッターを切ってみる。おや?シャッター音が違うぞ。多重露光モードで、もう一段遅くしてシャッターを切る。やっぱりおかしい。どうやらガバナーが効いていない。ガバナーの作動音がしないのだ。常に最高速でシャッターが切れるようになってしまっている。
 出先なので急遽、露出を1/200secで設定して撮影を続けた。このフィルムを撮り終えたらカメラを修理すればいい。帰ってからガバナーを点検したら、歯車列を駆動する扇形のギアが引っかかっていた。何でこうなってしまったか判らないが、よくチェックすると、再発する可能性があることがわかった。いちど分解清掃して再組立の必要がある。このときに撮影したフィルムは、途中から露出を変えていたので大部分が正常に撮れていた。
 何か違った現象が起きたときは、必ず何らかの原因があるのだ。安易に考えてはいけないという教訓だった。でも、カメラの構造を知っていたおかげで、トラブルに対応することもできたのだ・・・という雑ネタでした。

シャッター不良.jpg

投稿者 J_Sekiguchi : 2011年04月07日 10:00


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