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チューリップの丘
誰でも一度はチューリップの球根を鉢植えにしたことがあるんじゃないだろうか。小学校に入学して、初めてやるのが朝顔の種まき。そして次がチューリップ。小さなたまねぎのようなヤツから、可愛い花が咲くのが不思議といえばフシギ。
17世紀のオランダでは、チューリップの球根が投機の対象になり、途方もない金額で取引されたことがあるという。チューリップ・バブルというやつである。珍しい花を咲かせる球根一つを買うのに、金貨が何枚も必要だったとさ。全くあきれるハナシなんだが。オランダといえばチューリップのイメージだが、その背景にはこんな歴史もあるのだ。
広大なチューリップ畑を見るには、本場オランダに行くしかないというのは過去の話。いまでは日本国内でも各地で観光用のチューリップ畑が作られている。だいぶ温かくなってきたころ、家族で出かけたという次第。
場所は広島県の世羅町。山間の高原の中に、大きな観光農園がある。ここでは季節ごとの花畑を作っている。民家も周りにない山間の、広大な畑が季節の花で彩られている。海外に行かずとも、チューリップの大パノラマがある。
現地に到着すると、そのスケールに圧倒された。遠くの山々が見渡せる広大な丘一面が、パステルカラーの帯で彩られている。品種ごとに畑の畝を変えて植えられているのだ。こんな景色は北海道の富良野の花畑で見たとき以来だ。
赤、白、黄色、ピンク、オレンジ、紫。花弁の形もあわせて、よくこれだけの種類があるものだと感心する。ただし、青色の花はない。思い出すのが、僕が小学校に入学して初めての理科のテストのこと。最後の問題が、チューリップに好きな色を塗りなさい、というもの。僕は迷わず青を塗った。しかし採点は、青い花はないということでバツ。なんと悔しいことか。青いチューリップは、現代科学の先端で、バイオの研究者が生み出す努力をしているという。早く実現してほしいものだ。
投稿者 J_Sekiguchi : 2011年04月14日 21:00
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