« 初期のリアリスト | メイン | ボディの隙間 »
マウント作業の前に
ステレオカメラで撮影したフィルムは、現像のときに必ず「長巻で」と伝えるようにしよう。普通のライカ判とはコマ送りが異なるから、間違ったところで切断されると困るからだ。とはいえ、ヘンなところで切られることはまず無い。うっかりそのまま現像に出しても「コマの間がわからないから長いままで返却します」ということで長巻になって帰ってくる。
長巻は、文字通り1本のフィルムを切らずにロール状に巻いたもの。現像所によって、薄い紙を間に挟んで巻いた場合と、長いビニールチューブに入れて巻く場合の二通りある。どちらもその状態のままでコマ毎にカットすると、カールが強すぎてうまくマウントできない。平らに戻してやらなければならない。一番簡単なのは、一方の端を洗濯ばさみで挟んで吊るし、一番下に適当なおもりを付けておけばいい。あるいは、戻ってきた状態と逆向きに巻いておいてもカールが取れる。ただし、うっかり忘れて放っておくと逆向きのカールが付いてしまうので注意。
どちらの方法でもある程度のカールは取れるが、なかなか平らにならない。適当な長さにカットして、フィルムシートホルダーに入れて数日置いておけば平らになる。平らになったフィルムをはさみで一コマ毎にカットし、マウントすればいいのだが、たくさんあると面倒なのだ。慣れてくれば楽しい作業だが、すぐに見たいときもある。マウント作業をやらなくてすむ方法が無いのだろうか。
リアリストでもヨーロピアンの場合でも、コマを切り分けた後は画面をひっくり返さなければならない。だからロールのままでビュアーにセットしたら逆ステレオ、つまりは凹凸が逆になる。何かの仕組みで左右を入れ替えなければならない。・・・ロール専用のビュアーを自作するのは難しそうだ。
こんなビュアーがあればいいのだけど、この方式では逆ステレオになってしまう ▲
投稿者 sekiguchi : 2011年03月19日 00:10
URL: http://here.there.jp/mt-tb_there.cgi/2983