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晴れを祈りつつ観光
皆既日食は明日。特に準備をすることもなく、また観光。今日はハンガリー国王、アンドラーシュ1世が埋葬されている修道院教会を訪れた。小さな建物であるが、内部は神聖な空気で満たされている。こういった古い寺院を見て回るというのもいいものだ。至る所に宗教画が描かれている。時間が許すならば、ずっと眺めていたい、そんな気分になってくる。
明日の皆既日食が無事晴れるよう、できることなら力添えして欲しいと地下に眠る国王にお願いし、教会を後にする。後で思えば、国王も困惑しただろう。数百年の眠りを妨げられ、見ず知らずの東洋人に天気をどうにかしてくれと言われても。
この後、有名なヘレンド窯の見学に行く。陶磁器の工場である。ヘレンドの陶磁器は繊細で美しい装飾がされているが、全て手書きなのである。多くの窯が大量生産に向くプリントによる絵付けを増やす中、頑なに手書きによる絵付けを続け、マイスターの育成に力を注いでいる。日本ではごく一部の製品しか入ってこないが、美術的評価の高いものが多くある。
トルコの日食ツアーを選ばずにバラトン湖畔のツアーを選択したのは、ヘレンド窯をこの眼で見ることができるということが大きかった。工場にはミュージアムが併設されており、購入も可能。あれこれ見て回り、どれか一つ買おうということになったのだが・・・リアリストやら露出計やらを買ったので予算が少ない。これは困った。ここでしか買えないのに。
結局、ハンガリーの民族衣装シリーズのフィギュアの中から「花嫁」をムリしてクレジットカードで購入。日本ではなかなか手に入らない。だが、「花婿」もいないと可愛そうだ、ということも気になっていた。後日談だが、だいぶ後になってebayで「花嫁」に相応しい「花婿」を探して購入。今は仲良く並んで飾ってある。ebayは便利なものである。
さて、明日は皆既日食が起きる。今のところ晴れてはいるが、明日の天候はどうか。気になるところである。(つづく)
投稿者 J_Sekiguchi : 2010年12月16日 10:00
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