STEREO CLUB TOKYO

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なんだこれは

 デジタルカメラの天敵はホコリだそうである。レンズ交換のたびに撮像素子に降り注ぐ、塵やホコリがとてもいけないんだそうだ。で、ユーザーで掃除をすることができない厄介なものだという。意外だね。そんなこと常識じゃないかと言われるかもしれないが、僕は機械カメラしか使わないからデジタルのことはほとんど知らないのだ。それにしても、デジカメではホコリがそれほど厄介だとは本当に思いもしなかった。フィルムの場合は常に新しい面が出てくるからホコリの影響はまずない。
 そんな風にのんきに構えていたら、マウント作業のときに画像に異常があることがわかった。右画面の左下に、おかしな影が映っている。蜘蛛のような変な形。撮影のときにレンズの前にゴミでもあったんだろう、と思っていたが、多くのコマで同じように写っている。別の日に撮影した、別のリールのフィルムでも同じように写っている。
 これはカメラ内部に何かあるとひらめいた。画面の左下ということは、カメラ内部では上下さかさまの映像になっているから・・・おそらく右上の角に何かある!もしかしたら蜘蛛が巣を作っているのかもしれない。さて、どのカメラで撮ったのか。記憶をたどると、今まさにフィルムが入っているリアリストだった。途中までの撮影枚数をメモして、ゆっくりフィルムを巻き戻す。フィルムをはずして、まさにこの位置という場所を恐る恐る覗き込む。
 なんと、そこにあったのは蜘蛛ではなく、毛玉だった。たぶんフィルムをセットするときに、袖口に当たったかして毛玉がくっついたんだろう。それにしても、フィルムを変えた時にも気がつかなかったとは。
 フィルムをセットするときには確認をしなければならない。当たり前のことに気がついた。幸い、毛玉は簡単に取り除くことができた。蜘蛛が巣を作っていなくて、ホントウによかった。

クモカナ.JPG

投稿者 sekiguchi : 2010年07月06日 10:00


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