続・湿原の植物
マクロステレオカメラを作ってから、草花の写真を多く撮るようになった。花壇に咲く花を撮ることもあれば、野原に行って撮ることもある。そうした中で気付くのが、園芸種と呼ばれる人の手によって品種改良された花と、自然のままに咲く花とはだいぶ趣が異なるということ。往々にして品種改良されたものはより花をきれいに、大きく咲かせるように選択と交配が重ねられたものだから、見ごたえはあるが素朴さというものは失われている。
どちらがいいとも言えないのだが、自分にとってはマクロで撮って面白いのは野生の花の方のような気がする。とはいえ、近所の空き地で咲いている花なんかは、野生なのか園芸種なのかわからない場合もある。古い花壇に植えられていたものから種が代々芽を出し、花壇がなくなってからも花を咲かせているたくましい奴らもいる。植物図鑑で調べればいいのだろうけど、これが結構面倒くさい。いろいろ撮影しても未だに名前のわからない花というのも多い。
湿原に行って撮ったきれいな花も、名前のわからないものがある。遊歩道の脇にいくつか咲いていたもので、赤い小さな花が鞠のように集まっているものがあった。この花は湿地ではなく、だいぶ踏み固められ、草がだいぶ生えているところにあった。そのため、湿原の植物として調べても出てこなかった。たぶんマイナーな部類になるんだろう。もうちょっと気合を入れて調べればいいんだが、どうにも面倒だ。誰か教えてください(こういう楽な方向に流れるのがイケナイ)。
花の名前を調べるのは面倒というだけでなく、苦労して判明した割にはつまらない名前だったり、なんとも変な由来だったりすることもあり、がっかりという場合が結構ある。スライドマウントに和名を記載するぐらいなら、学名をラテン語で入れておいたほうがカッコイイんじゃないかとも思ったりする。で、学名まで調べるとなるとさらに面倒くさいというわけ。
投稿者 sekiguchi : 2010年06月04日 10:00
URL: http://here.there.jp/mt-tb_there.cgi/3110