STEREO CLUB TOKYO

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セルフタイマー

 自分の姿も一緒に写真に写りたい、そんなときに使うのがセルフタイマーだが、リアリストをはじめとしてセルフタイマー機構が備わったステレオカメラは皆無だ。いや、たぶん皆無だと思う。どうだったかなー。見たことがない。
 では、そういう目的でステレオ撮影ができないかというとそんなことはない。後付のセルフタイマーというのがある。これは子供の頃にウチにもあった。セルフ機構のないカメラにレリーズネジを使って取り付けるもので、ぜんまい仕掛けで動く。セットレバーを回してスタートボタンをスライドさせると、内部でガバナー機構がジーっという音を放ちながら作動する。セットレバーが定位置にくると、シャッターを押す棒が繰り出されてシャッターが切れるという仕組だ。
 レリーズの取り付け部分が二重のネジになっていて、押し棒の繰り出し量をカメラに合わせて調節できるようになっている。注意するのは、この押し棒はぜんまいの力で無理やり押すので、よく調整しておかないとカメラのシャッター機構を壊しそうな勢いで押しまくる。また、用心しすぎて繰り出し量が少ないとシャッターが切れない。
 子供の頃はおもちゃにして、歯車の音を楽しんでいたが、その時のものはもうない。こんなもの、昔のものを中古で丹念に探さねばならないのかなぁと、姿かたちを思い出していると、まだ現役で作られて販売されている。早速購入してみると、形もほとんど一緒。おもちゃにして遊んでいた頃の記憶がよみがえる。こういうものは一つあると便利だ。
 しかし、タイマーだとなかなかシャッターのタイミングが合わないというご意見もあろう。こういう場合はエアレリーズがお勧めだ。5mほど離れて、自分でシャッターを操作することができる。チューブを継ぎ足せばさらに離れて撮影もできる。それにしてもこのエアレリーズのポンプ、空気圧でぴょんぴょん動くゴムのかえるちゃんに付いているヤツに似ている。

セルフタイマー.JPG

投稿者 sekiguchi : 2010年05月21日 10:00


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