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暗視装置
暗視装置と言っても、スパイ映画に出てくるような光を増幅する装置じゃない。前に紹介した自作のマクロステレオカメラだけど、レンズの絞りが固定なので薄暗くなるとピント合わせがまったくできなくなる。被写体までの距離を測ってカメラをセットすればいいのだけれど、動き回る被写体とか、昆虫や小動物のように逃げてしまう被写体には使えない方法だ。
ピントを合わせる間だけ、被写体をライトで照らしてやればいいのだが。露光の邪魔になるので、シャッターを開けるときはこのライトはOFFにしなければならない。カメラを構えたまま、一連の撮影動作でライトのスイッチ操作をやるのはムリ。そこで考えたのが、カメラのシャッターボタンに押しスイッチを付けて、このスイッチを押している間はライトがOFFになるような仕組み。ライトをOFFにするスイッチをシャッターと一緒に押し込めば、撮影動作の中にライトの消灯動作を組み入れることができる、というわけ。
早速、秋葉原に行って部品の調達だ。一番肝心なのはライト。懐中電灯程度のものでいいのだが、発光する部分がコンパクトじゃないといけない。これがなかなかいいものが無く、途方にくれていると安売り雑貨屋の店頭に粗末な懐中電灯が売っていた。1個100円なり。なぜか電球の部分が中途半端なフレキシブルになっていたが、これが使える。
このライトを適当に切断し、電池やリレー、スイッチを収納したボックスに無理やりエポキシ接着剤で取り付けた。このボックスはマミヤ645の三脚ネジ穴を利用して、カメラの底部にしっかり固定できるように作っている。ちょっと仰々しい姿になったが、薄暗いところでの撮影に絶大な威力があるカメラに変身した。暗闇でもピント合わせが簡単にできるのだ。
目下の目標は、暗くなると出てくるヤモリの撮影に使おうと思っている。でも、ヤモリにも行動範囲があるのか、屋根の端っこのほうにしか出てこないのでなかなか撮影の機会に恵まれない。
投稿者 sekiguchi : 2010年04月27日 10:00
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