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フォーカスの調整再び・後編
さて、お茶を飲んで気持ちをリラックスしてから調整の作業に入る。まず、遠景の被写体で距離計にずれが出ていないことを確認しておく。これをやっておかないと後で全部の調整がやり直しになる。ここで紹介するのは、前に紹介した遠距離を基準としたものではなく、近距離の被写体でばっちり調整する方法だ。
テーブルに小型三脚を置いて、カメラを載せる。レンズの絞りを開放にし、シャッターをTにして開ける。ピントグラスを、ガタつかないように輪ゴムを使ってフィルムレールに密着させる。さて、被写体は何にしよう。テレビをつけると、日曜だったのでゴルフトーナメントがやっていた。これにしよう。部屋の照明を落とした状態のテレビ画面はピントグラスでよく見える。また、ゴルフでは画面の隅にスコアが小さな文字で表示されるので、これを使うと正確な確認ができる。
被写体までの距離は、距離計を使って約4フィート。ピントグラスで像を確認すると3フィート強になっている。一度分解したので、初めからこうなっていたのではない。この状態は、フィルムとレンズの距離を大きくするよう調整する。フィルムレールの調整ネジを右に回す。尻に目印をつけたドライバーで少し回して距離計に合わす、という作業を繰り返す。
まず右フレームのセンターで合わせ、次に左のセンターで合わせる。もう一度右のセンターを確認する。次は右の上ハジで合わせ、次に左の上。右の下に移って同様に調整する。全部調整したら、ネジが4本なのでどこかレールにガタがあるはず。ガタの位置を確かめたら、1本だけ低くなっているネジをゆっくりと右に回してガタを取る。カメラに耳を当ててレールを触り、慎重にガタを確認する。ここまでやったら、もう一度左右のフレームの各部分でフォーカスが出ているか確認。ネジの回り止めの処置をしておしまい。ちょうどゴルフの番組が終わったところだけど、誰が優勝したのか覚えていない。
近距離でもジャスピン(笑)
投稿者 sekiguchi : 2010年03月16日 10:00
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