皆既日食ツアー
アフリカの話をもう少し。僕が行った日食旅行は個人で計画して行けるものではない。旅行代理店が天文の知識のあるスタッフと一緒に何年も前から計画を立てているのだ。皆既日食を見ることのできる日時、場所はきっちり決まっていて、人間の都合で変えることはできない。そこが安全なのか、天候はどの程度良いのか、どのように移動するのかなどを綿密に調べて計画を立てている。最近はだいぶ身近に感じられる皆既日食ツアーも、こうした地道な努力の上に成り立っている。
そんなわけで、一般の海外旅行に比べると割高である。割高であるからこそ、運悪く悪天候で日食が見られなかったときの保険を考えておかねばならない。ホントウに保険をかけるわけじゃない。日食以外の観光が充実しているかとか、オプショナルツアーの選択ができるかなどで、数あるツアーの中から自分が満足できそうなものを選ぶというわけだ。
僕が参加したツアーは最高だった。目的地はザンビアのルサカ。普通では行かない場所だ。そこまで数泊しながら移動するのだが、サファリパークやビクトリア大瀑布を見て回る。そこで宿泊したホテルがすごくイイ。どれも観光地として整備さているホテルを使ったのだが、ゲストが楽しめるよう配慮されている。移動の拠点とするにはもったいないぐらいなのだ。
ビクトリア大瀑布の近くで宿泊したときはホテルの庭園で昼食を取ったのだが、乾いたサバンナの風が心地よく、手入れが行き届いた庭園はそこにいるだけで癒される。料理はバイキング形式で供されたのだが、どの料理もすばらしくおいしかった。ふと気がつくとフルーツに虫が群れている。一瞬ぎょっとしたのだが、よく見るとミツバチだった。シロップを懸命に集めている。なんとも不思議な光景だった。ハチの食事の後に、フルーツは我々がおいしく頂いた。
皆既日食を見に行くのでなくてもいいから、もう一度行ってみたい。僕がかけた保険にはそう思わせる効果もあったのだ。
☆アフリカ旅行記は、また改めて続きをご紹介します☆
投稿者 sekiguchi : 2009年11月23日 21:02
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