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ウオーレンサック・ステレオ10のひみつ
数あるステレオカメラの中で、レンズのF値が2.7の明るいレンズを持った唯一のカメラです。リベアステレオと同じボディと聞きます(リベア、持っていないんです)。画面はリアリストサイズで、距離計連動式のフォーカス機構があり、リアリストと同じようにフィルムレールが動いてピント合わせをします。ズシリと重い感じがするけど、実際にはリアリストよりも20グラム程度しか重くはないのです。重厚な雰囲気と、マーケットでも高値で取り引きされていることから「キングofステレオ」と呼ぶ人もいます。
いつかは使ってみたいとebayを監視していて、かなりくたびれた感じの一台を落札することができました。外観はともかく、このレンズを使ってみたい、という思いで安いものを探していたんです。実際、だいぶ安かったんですけどね。
で、到着した物件を確認すると、メカ的には特に問題はないものの相当にくたびれたものでした(笑)。ちょっと掃除をしてやろうとしたら、革がはがれる。しかもボロボロと(笑)。他にもだいぶアカが溜まってる(笑)。僕には変な癖というか、感覚というものがありまして、中古のものは一度自分で徹底的に掃除をするとか、メンテナンスをするとかしないと自分のものにならないんです。そのまま使っても何だか他人のカメラを使って撮影しているようで集中できない。
このカメラも同じようにメンテナンスをしてやろうと思ったんだけど、どうにも分解の手順が分からない。あちこちいじっていると左右のレンズで組立方が違うことが分かったり…とにかく、一筋縄ではいかないところはキングだなぁと思った次第。面白そうなカメラなので皮革もオリジナルに近い状態で再生してあげたい。そんなふうに思っているうち、月日だけが過ぎてゆき。。。というわけで、このカメラはまだ僕のものになっていないのです。テスト撮影もまだ。ですから、ウオーレンサックのひみつはこれから明らかにされるのでした。おたのしみに(いつのことやら)。
▲まだ値札がついたまま(笑)
投稿者 sekiguchi : 2008年04月12日 21:25
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