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立体写真鑑賞の必需品
これがないと立体鑑賞できないぞ。鑑賞機材、ビュアーのひみつを探ってみよう。立体写真のビュアーと言えばこれ!と言われるぐらい普及したモデルがリアリスト・レッドボタンビュアー。リアリストにはこの他にホワイト、ブラック、グリーン、ゴールドがある。お、5人そろったな。ゴレンジャーの基地は新宿の地下にあり・・・すまん。話がそれた。色で呼ばれるこれらの名前はスイッチやダイヤルの色に由来する。リアリストにはこの5つの他に、ちょっと小ぶりなハンディビュアーもある。全部で6種類もあるのだ。
グリーンはコンセントからのACまたは単一乾電池2本、その他は単一乾電池2本を電源とし、光源は白熱電球(豆電球)を使用する。レンズは、ホワイトが単玉の廉価版、ブラックとレッドは2枚張り合わせのアクロマート色消しだ。ゴールドは4枚構成らしいが、これは極めてレアなアイテム。マーケットの流通量と価格、見やすさ、扱いやすさの点から最もお勧めできるのがレッドボタンだ。僕は総合評価で格付けAA+にしたい。構造はシンプルでムダがなく、大事に扱えば末長く使える。レッドボタンは、作られた時期の違いにより、内部にセットされている白色反射板の形状が若干異なるが、性能上の差はない。この反射板を交換したり、さらに見やすくする改造があるのだがこれは後述としよう。
このビュアーもリアリストのレンズカバーと同じく、ベークライトの筐体を使っている。古いものだからそれなりに汚れているものが多いが、アルコールで拭くと驚くほどきれいになる。汚れが落ちるだけでなく光沢がよみがえってくる。まるで昨日工場から出荷したようにきれいになるからお試しあれ。昨日と言うのは大げさかな。おとといぐらいにはなるよ。さて、次回からはレッドボタンビュアーの改造について紹介しよう。
投稿者 sekiguchi : 2005年05月29日 23:12
クリップオン露出計 マジ~ン・ゴー!
リアリストには露出計が付いていない。だから単体露出計で計るか、勘に頼って露出を決めなければならない。勘ねぇ・・・リアリストにはよく見ると、シャッターダイヤル、絞りリング、フォーカスダイヤルに赤い点が付けられている。これは「このあかい点に合わせておけば、露出も大体合うし、ピントも大体大丈夫ですよ」という意味である。でもそれは昔のフィルム事情に合わせてあるから、現代の高感度フィルムではまったく意味を為さない。だけど、その要領で大体こんなもんだろうで撮っても何とかなるものではある。今はどうか知らないけど、ちょっと前なんかはリバーサルだってフィルムの箱に露出ガイドが書いてあった。お天気だったら1/250のF16ですよ、なんて風に。まあ、露出計なんかなくたって自由な感覚で撮ることも楽しい。アンダーに撮れちゃっても、アンダー狙いで撮った作風です、と言い切ってしまえばよい。それがあなたの適正露出。とはいえ、人間の目は順応というしくみのため、明るさを計るには向いていない。
やっぱり露出計があるといいなぁ。というわけで、僕はスタジオデラックスをお供にしているんだけど、昔のクリップオン型の露出計もかわいい。反射光式の露出計の受光部には、トンボの目玉のようにレンズが並んでいる。針がのんびり動いて「あー、明るさはこんなもんかねー」的に示してくれる。これは雰囲気があってとてもイイ。リアリストのシューにバッチリ合うものはなかなか少ないけれど、うまく乗るとカッコよかったりする。測定の精度はあまり期待できないこともあるけどね。
新しいところでは、フォクトレンダーのVCメーターがカッコイイ。リアリストに載せるため、出っぱりよけに台座をトンネル型のものに取り替えてみた。でも、シャッターの系列が違うし、デジタルはいまいちしっくりこない。やっぱりリアリストは’50sスタイルが合うのかなぁ、なんて考えたりするのである。
投稿者 sekiguchi : 2005年05月07日 00:20