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フラット・ライト・ビュアー
ビュアーの明るさをアップし、色調も調整した。だけど何かものたりない。画面がちらつくのだ。覗きながら目を左右に振ると、画像の後ろで何かの影が動くように見える。なぜかと調べると画面の明るさにムラがあったのだ。豆電球のガラスは素通しなのでフィラメントからの光が部分的に強かったりする。豆電球の光を白い紙に投影すればよくわかる。さて、これを改善するにはどうしたら良いか?
海外では電球の表面をすりガラス状にして光を柔らかく拡散し、画面のフラット化を図っているものがある。ただ、このような電球は正規の規格品で流通しているのではなく、一部の熱心なステレオ愛好家が手を加えて供給しているのだ。これを手に入れる方法もあるが、電球は消耗品だ。フィラメントが切れるたびに海外に注文し到着を待っていたのではたまらない。ならいっそ、ビュアー本体を改良してみよう。
画面をフラットにする方法の一つに、スライドのすぐ後ろに光拡散板を置く方法がある。模型店やホームセンターに行くとさまざまな素材でできた白色プラスチックシートが売られている。厚さや色の感じも様々だが、ちょうど良いものが必ず見つかるはずである。薄すぎては効果がないし、厚すぎると光量がダウンしすぎる。試行錯誤で自分の好みに合ったものを探して欲しい。拡散板と言っても板ではなく、書類用ファイルのポリエチレンシート程度の厚さだろう。これをはさみで切り、ビュアーの中に両面テープでセットすれば出来上がり。少々光量は落ちるが、何より見やすくなる。拡散板と色温度変換フィルターを合わせてセットしておけばバッチリだ。色温度を正しく調整しておくとまるで蛍光板のように見える。豆電球で光っているとは思えない出来だ。ただし、拡散板にホコリがつくと目障りなので、日頃の手入れは怠らないように。面倒なことはない、ちょっとブロアーで吹いてあげればいい。
投稿者 sekiguchi : 2005年07月02日 22:25
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