STEREO CLUB TOKYO

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交換レンズがほしい

 ‘50sのステレオカメラはなぜかレンズの焦点距離がどれも35mm近辺のものしかない。ステレオ効果の関係でこの焦点距離が一番いいのかな?でも、望遠や広角のバージョンもあったらいい。現実にはRBTなど一部の特殊なカメラを除いてレンズ交換のできるものはない。レンジファインダーでステレオともなると、交換レンズのシステムを作るには機械が複雑になりすぎるのだ。残念。でも、後からコンバージョンレンズを付ける方法なら簡単だ。’50sにもそう考える人がいて、ステレオカメラ用の望遠や広角のコンバージョンレンズが発売されていたらしい。
 リアリスト用としては広角用のシュタインハイル社製”レデュフォーカス”が有名だ。ときおり中古マーケットにも登場する。大口径の前玉が印象的である。2群4枚構成で、カメラの三脚座を利用したブラケットと、レンズ鏡筒へのチャッキング機構でセットする。専用の広角ファインダーが下に付いていて”おでこホールド”が継承されている。焦点距離は25mmになり、明るさ(F値)は変らない。
 リアリストブランドでの発売ではなかったが、リアリストのレンズはもともとシュタインハイル製である、という説もある。それならリアリスト専用のレンズ設計かと思ったら、アタッチメントを変えてコダックステレオ用やリアリスト45用の他、その他のカメラ用にも供給していたらしい。広角があるなら望遠も、と思うが、Vivid用のよくわからないブランドのものが中古マーケットにたまに登場するだけで、リアリスト用のものは見たことがない。作られてはいたらしいが、存在自体が謎である。
 さて、レデュフォーカスは使ってみるとなかなかイイ。リアリストでワイド・ステレオが撮れる。でも、知っておかなければならないことも多いのだ。詳しいことは次回にしよう。

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投稿者 sekiguchi : 2005年03月12日 02:50


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