STEREO CLUB TOKYO

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人工太陽装置を取り付けよ!

 リアリストの時代、ストロボは既に実用化になっていたのだけど、まだまだ閃光電球を使うフラッシュガンが一般的だった。閃光電球というのは、電球状のケースの中にマグネシウムフィラメントが入っていて、これに電流を流して燃焼させ、発光するしくみになっている。大きさの割には大光量が得られ、そのパワーはストロボを凌ぐ。リアリストには専用のフラッシュガンが二種類用意されていて、そのうちの片方は中古マーケットにもよく登場するST52だ。何といっても、大きな金属製リフレクターが目立っている。もう少し時代が後になると折り畳み式のリフレクターが一般的になるのだけど、リアリストブランドのフラッシュガンは畳めない。まるで大きなお椀が付いているみたいに見える。ホントに飯が食えそうなお椀である。
 フラッシュガンは大電流を流すために大容量のコンデンサーを一緒に使うこともあるが、ST52は単三乾電池を三本だけ使って発光させるようになっている。当然、リアリスト用に作られているから、ホットシューには”でべそ”を気にせず取付けることができる。これを取付けるとホントにまあ・・・大仰だなぁ。
 閃光電球は以前はどこの写真店でも買えたけど、今では見かけることもほとんどない。もう作っていないのかな。つい最近まで作っていたようなんだけど。このフラッシュを取付けて”ボン”とやったらすごいだろうな。でも、閃光電球は一回ごとに交換する使い捨てだから、これで撮影するのはとてもとても金がかかる。昔はそういう時代だったのだ。僕は昔のGEブランドの電球を幾つか持っているけど、もったいなくてまだ使ったことがない。

R25.jpg

投稿者 sekiguchi : 2005年02月05日 00:01


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