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レンズフードのひみつ
リアリストの付属品類にもそれぞれ番号がついている。ST○○というのがそれ。今回紹介するのはST54、レンズフードです。海外ではサンシェードと呼ばれるこのアイテム、逆光に強いリアリストにはなくても特に困らない。だから無理をして手に入れる必要はないんだけど、本来の日除けの役割のほかにもうひとつ特技があるのを知っているかな。それはフィルターホルダーとしての機能だ。前に紹介した小径のフィルター枠を使って新しいフィルターを作ろう、なんて苦労はしなくていい。よかったね。
カメラ取り付けの部分には櫛歯が刻まれていて、レンズの絞りリングにはめ込んで使う。金属製の本体はネジで前後に2分割でき、分割のところにはシリーズⅤのフィルターが入るように工夫されている。シリーズⅤは昔の規格で、ネジのない金枠にガラスフィルターがセットされている。ちょっと入手が難しいが、特注で新品を作ってもらうことができる。もちろん、中古マーケットでも根気よく探せば実用的なものが見つかるはずだ。特にNDフィルターは屋外撮影で絞りの余裕ができるので便利だよ。シリーズⅤが手に入らなくても、市販のゼラチンフィルターを丸く切って使うことができる。種類も多いしかさばらないので、思いのままのフィルターワークを楽しめるというわけだ。どうだー。
さて、欲しくなった人のためのガイド。ST54にはアルミ製と、真鍮+ニッケルメッキ製の2種類がある。アルミの方が軽量で実用的。真鍮製はズシリと重いが見た目はイイ。マーケット価格は最近ぐっと下がって共に$40程度かな。取り付け固さは、櫛歯を僅かに曲げて調節してね。リアリストカスタムには絞りリングのノブに櫛歯が当たるから、櫛歯の一枚を削るなどして工夫して取り付けてみてねー。
△左がアルミ、右が真鍮+ニッケルメッキ。中央の写真はNDフィルターを入れたところ
投稿者 sekiguchi : 2005年01月08日 05:43
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