STEREO CLUB TOKYO

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あなたのカメラホールドは間違っている!?

 普通に構えると指がレンジファインダーの窓を塞いでしまう。一体どういうことか?普通のカメラのように、両サイドを握るようにしてホールドするとレンジファインダーが使えない。おまけにこの構え方だとフォーカスダイヤルの操作も非常にやりにくい。実は、リアリストはまったく別のカメラホールドを前提にして創られている。
 なぜかこのカメラの底には革が貼ってあるが、デザイン的な理由ではなく、実は滑り止めである。底を両親指で支えて、人差し指から薬指でトップカバーを押さえる。つまり、カメラの上下をつまむようにする。シャッターは左手人差し指で、フォーカスダイヤルは右手人差し指か中指で操作する。こうするとレンジファインダーを塞ぐことなく、各部の操作が快適にできる。疑う事勿れ。本当だから試してみなさいってば。
 ステレオカメラでは水平に注意して構えることが大切、とよく言われている。構える時に両手が同じ形だと、自然に水平を保ちやすくなる。さらに、ファインダーがボディの下側についているから額にカメラを押しつけるような構えになり、安定が増すのだ。ファインダーが上側についているのが常識であるように我々は思っているが、上側についているカメラは鼻が邪魔をして安定が悪い。だから両脇を締めて腕を固定し、安定させなければならない。リアリストの”おでこホールド”は欧米人の高い鼻だってまったく影響せず、両脇を締めなくても安定する優れたアイデアだ。おでこホールド万歳。
 ファインダーが下にあるステレオカメラは、コンチュラ、イロカラピッド、リアリスト45、キンダーステレオがある。グリップのしかたは違うが、みんなおでこホールドの仲間達である。ちなみにリアリストの取り扱いマニュアルに描かれている絵であるが、よく見ると。。。デザイナー氏はカメラホールドの指の位置までは理解していなかったようである。
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投稿者 sekiguchi : 2004年09月18日 02:20


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