STEREO CLUB TOKYO

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ミリタリー・レンジファインダー

 レンジ、つまり距離を測るファインダーであり、三角測量の原理でピント合わせをする。フォーカスダイヤルとレンジファインダーは連動していて、撮る人は距離を測りながらピント合わせをしていることになる。さて、レンジファインダーの像は上下に分割されていて、ピントが合う位置でピタッと合致するようになっている。キンダーステレオやイロカラピッドは像が二重に見える方式。どちらが使いやすいかというのは個人の好みで意見が分かれるところだろう。一般に、像が上下に分かれる方式は視覚効果の点で測定精度が勝ると言われているが、カメラ用の精度で問題になるものじゃない。
 リアリストで採用している方式はミリタリータイプと呼ばれる。戦場で砲撃をする時には、敵のいる場所までの距離を測量しなければ話にならない。ミリタリーとは、この時に使われる測距儀という光学機械が同じ方式を採用していたことに由来する。ちなみに、かの戦艦大和には世界最大級の測距儀が艦橋の上部に配置されていたという。
 リアリストは、フォーカスダイヤルを回すとフィルムレールが動き、フィルムレールに直結したピンが回転してレンジファインダーの部品を動かすしくみになっている。一心同体というわけだ。だから、レンジファインダーの像がぎくしゃく動くのを発見したら、フィルムレールの動きも悪くなっている証拠だから注意した方がいい。画面の一部がピンぼけになるトラブルが起きているかもしれないからだ。ぜひ点検を。
 ところで、リアリストのレンジファインダーの覗き口は、ビューファインダーの右側に並んで置かれている。ビューファインダーとレンジファインダーが別。僕は画面がすっきりして好きだけど。というわけで、次のお話はビューファインダーです。
R4.jpg

投稿者 sekiguchi : 2004年09月04日 01:36


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