home > Stereo New England・ミーティング参加レポートその3
大谷和利
毎度の事ながら、全体構成は、ミニ・トレード・フェアとオークション、自慢の品の披露、招待作品の上映、そして参加者の作品の上映という順番。
僕は、前回のステレオクラブの例会でもお見せしたニューイングランドフラワーショーで撮影したものを中心に見せたが、例の「植木鉢で作られた犬」の写真がウケていた。
今回の目玉は、StereoJetという新技術の紹介。これは、特殊なインクと印刷メディアを使ってインクジェットプリンタで印刷することで、通常の偏光眼鏡で立体視可能な印刷物(反射原稿、透過原稿ともにOK)を作り出す技術である。
ケンブリッジにあるRowland Institute for Scienceで開発されたこの技術は、裏と表で偏光軸が90度異なる特殊なフィルムのそれぞれの面に右目用と左目用のイメージを印刷する。それを、片側から偏光眼鏡を通して見ることで、普通のフルカラーの立体写真として認識されるのだ。
写真のように、プリンタが許す限りかなり大きなイメージでも印刷でき、立体視したときのクオリティも非常に高い。
今のところ、SlideFactory(より詳細な解説あり)というサービス会社にPhotoshopファイルを送って処理してもらうという方法のみで普及させているようだが、StereoJet印刷が一般のインクジェットプリンタでも可能になれば、ステレオの楽しみが大きく広がることだろう。
実は今回、岡野さんから預かったステレオクラブTシャツを持っていったのだが、一番欲しがっていたSNEの幹部が急病で倒れて例会を休んでしまったので、販売は次回に持ち越しとなった。う~ん、残念。それまでに別バージョンを作りましょうかねぇ?
ところで、個人的には、このあとで妻とラスベガス、グランドキャニオン方面に出かけてステレオ写真もたくさん撮りためることができた(おかげで、まだ未マウントのものがたくさん残っている)。日本ではいつお見せできるか未定だが、乞うご期待というところ。中でもサンタフェは、特にフォトジェニックな街なので、もしアメリカ中南西部を旅されるときには、ぜひとも訪問地に加えられたし。